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いじめの防止条例(案)について各会派への申し入れ

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(仮称)大津市子どものいじめの防止に関する条例(案)についての申し入れ

日本共産党大津市会議員団
2012/09/12

 去る7月20日、大津市議会では政策検討会議を設置し、9月4日まで(仮称)大津市子どものいじめの防止に関する条例の制定に向けて議論を重ねてきました。昨年10月に発生した市内中学生の死亡事故は、大津市のみならず全国に「いじめ問題」の深刻な現状を社会問題として浮き彫りにしました。13歳の大切な命が失われたことを真摯に受け止め、二度と同じような悲しい出来事が起こることがないように、大津市全体でいじめの防止に取り組もうという大津市議会の意志と決意をまとめようとしたもので、その方向性や思いは同じくするものです。
 日本共産党大津市会議員団は、いじめをなくすためにどうすればよいのか、どのように取り組むのかなどについて、この間市民や学校関係者、有識者のみなさんと意見交換を行ない、議員団としても議論を行ってきましたが、現段階で「いじめ防止条例」の制定を行なうべきではないとの結論に達しました。その理由は以下のようなものです。


(1)第5条、第6条、第7条において、学校、保護者、子どもの責務・役割を規定している。
 これらいずれも「・・・をせよ」と命ずるものとなっており、特に内心に関わることを規定することは、それぞれの自主性を奪うもので、学校、保護者、子どもを追い詰め、いじめ防止につながるどころか、逆行させてしまいかねない。

(2)重大な事件が発生したこともあり、この間の議論では、条項の中身が対処療法的になりがちであったためか、いじめを防ぐために何が必要かということよりも起きたときにどうすべきかに重きが置かれた内容になっている。
 本来子どもには、憲法と子どもの権利条約の理念にたって、安心して生きる権利、守られる権利、ありのままの自分でいる権利など大切な権利がある。権利の主体者としての子どもの意見が生かされ、子どもの権利を保障するために、社会や市、教育委員会、学校が何をどのようにすべきかが問われていると考える。

(3)いじめを防ぐためにどうすれば良いのかということは、今回の事故をきちんと検証し、原因を究明した後に教訓とすべきことを明らかにして初めて具体的に検討されるものだと考える。
 現在、第三者調査委員会、大津市いじめ対策検討委員会を設置したばかりで、これから調査、議論がおこなわれる。このような段階で条例で結論づけて、学校、教育委員会をしばってしまうことは、いじめ防止の有効な方法にふさわしくない。


 こうしたことから党市議団としては、現在検討中の条例が提案された場合は、賛成することはできないと考えています。
 それに代えて市議会としてのいじめ問題に取り組む姿勢を明らかにするために、いじめのない学校と地域をつくるため、子どものいのちを大切にする宣言という形で発信することを提案するものです。
 そして市議会として「宣言」を発して、この秋、市民、保護者、教職員、子どもとの対話集会を呼びかけ、そこで話をよく聞き、そこで掴んだ悩みや要求に応える施策の実施を市、教育委員会に求めていくことが、子どもや学校関係者、市民を激励することになると考えるものです。


■(仮称)大津市子どもの命を大切にする宣言(案)の骨子

――大津でのいじめ自殺事件。学校がいじめを見抜けなかったこと、教育委員会が「いじめと自殺の因果関係は不明」として調査打ち切りを宣言したこと、自殺後警察が三度も保護者の訴えをまともに取り合わなかったことはとうてい正当化できない。

――二度とこのようなことがくりかえされず、子どもたちの命と心身を守るために、市民、保護者、教職員、子どもに関わる専門家、行政そして子どもたちが力をあわせることを呼びかける。

――子どもには、どんな子どもも、命を大切にされる権利、自分がいやなことを強要されない権利、人間関係をうばわれない権利、殴られたり蹴られたりされない権利があり、自分たちの悩みを聞き取られる権利がある。子どもに関わる行政は、子どもたちの命と心身の健康を守る安全配慮義務を何よりも優先することを訴える。大人たちが子どもたちの声に耳を傾け、真摯にむきあうことを呼びかける。

――今年七月の事件報道の強まりを契機に、市内の中学校全体に抗議電話が殺到するなどのなかで過度に萎縮したり、教職員・保護者・子どもがそれぞれ悩みを深めるなどしている。このままでは、子どもも教職員も保護者も釈然としない気持ちのまま、時を無為に過ごすことになりかねない。

――いじめのない学校はなく、大切なのは、一つひとつのいじめを具体的に解決するなかで、いじめ被害者の人間の尊厳が守られ快復し、いじめ加害者のもつムカつきや苛立ちが解きほぐされ人間的に立ち直り、それ以外の子どもたちも人間の尊厳の大切さを自分のものとしていくことにある。そのために何が必要なのか、みんなで話し合い、学校のあり方をよりよいものにし、必要な条件整備をととのえ、行政の姿勢の改善をはかることが求められている。その話し合いをいたるところで始めることをよびかける。
 私たち市議会議員は、その場にともに参加し、みんなの悩みや要望を切実にききとり、それをまとめて、行政に働きかける。いじめ問題に真剣にむきあい、子どもを大切にする大津市をともにつくっていこう。


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